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いきぢから
by keiji65535
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トラウマッチャオ!
 今日は自慢です。

 コミックエッセイ劇場というサイトでイラストレーターのべつやくれい先生が連載されている「ひとみしり道」の第12回にて、僕の体験談を漫画にしていただきました。こちらから読めます。

 申し上げるまでもありませんが、仕事とかでは全くないです。普通に一投稿者として送ったものを採用していただいただけで、ギャランティ的なものは一切ありません。くれよ何か。

 非常に嬉しく有難いことではあるんですが、正直、原文の軽い毒を含む部分がことごとくカットされていたことに対して、若干ジクジたる思いもあります。そこで以下に、実際に送った投稿文を転載し、自己満足の上塗りをさせていただきとうございます。

 あ、ちなみにテーマは「人見知りでよかった(得した)話」です。

 高校生の頃、ある日、休み時間が終わりそうだったので、非常階段で息を殺して文庫本を読むのを切り上げて教室に戻ってみると、誰もいませんでした。
 その時間は英語の授業だったのですが、後からぼんやり聞いたところによると、皆は視聴覚教室で面白くもなんともない洋画を見せられていたようです。面白くない上に、途中で切られたので(だって授業は45分しかないのだからね)、何が何やらといった感じだったみたいです。
 その授業の前、先生は視聴覚教室で授業を行なう旨をクラスの1人だけに伝え、あとはその1人を起点に、クラス全体が見事な結束の元、お互いを誘い合わせて教室を移動したのですが、存在感を消す魔法を生まれ持っている僕のところにだけは、連絡が回ってこなかったというわけです。
 もちろんその時の僕はそんなことを知る由はありませんでしたが、しかし一つだけ確かに解かっていたのは、思いもかけず45分間の自由を手に入れたということでした(頭がおかしいのでしょうね)。
 そこから先は、文字通りの独壇場。床を転げ回ったり、机の上を転げ回ったり、廊下を転げ回ったりしました。
 そして職員用トイレで用を足し、しまいには裏門から学校を抜け出して近くのパン屋で買い食いを敢行しました。その他ここには書けないようなこともしましたが、ここには書けません。
 授業中にする一人遊びは、普段のソレの1000倍面白い。世の中の規律は、この快感のためにこそ存在するのではないかとすら思えました。
 その後、僕が視聴覚教室にいなかったことを知るものは、先生を含め、とうとう誰一人いませんでした。普段から周囲とコミュニケーションをとっていなかったお陰で、神様から素敵な時間をプレゼントしていただけたのです。
 ちなみにそれから十数年の時を経た現在、僕の人見知りは磨きに磨きをかけ、今や対人恐怖症の域に達しております。

# by keiji65535 | 2008-03-02 00:24
知らん人も、何かこーいうのがあるんだなって見当つけてください
 ヒトは爪も牙も用いることなく、殺傷能力という一点において生物界の頂点に立った。そのヒトを殺しうるのは、やはりヒトである。
 復讐。粛清。あるいは処分。呼び名は様々だが、いつの世も絶えることのない殺戮の数々は、この世界にある種の均衡すらもたらしている。
 天は何を思ってかような業深き生物をこの世に現出せしめたのか。それともヒトは天の意を外れた存在なのか。
 そんないびつな世界を睥睨せんと、その日の空は蒼天まで澄み切っていた。光の嘲笑。風の罵倒。
 荒野。岩肌も露わな不毛地帯に走る、一本の道。果てもなく続くそこに、簡素な柵と門が設けられ、周囲で銃を持った男たちが談笑に興じている。
 その賑わいを遮ったのは、エンジン音。遥かより迫りくるそれを耳にした男たちの表情に微かな緊張が走った。男の一人が進み出で、道の中央に立ちはだかった。
 砂煙を引き連れて現れた一台のバイクが、男の数メートル手前で停止した。
「エンジンを切れ!」
 身振りをまじえて男が叫ぶ。バイクの主は素直に従い、キーを捻った。そしてバイクに跨ったままフルフェイスヘルメットを外す。端正な顔にかかる艶やかな長髪。かなり長身の男だった。
「ずいぶん物々しいな」
 涼しい声であった。バイクの男はライダースジャケットのジッパーを下ろすと、胸元より取り出したサングラスを装着した。
「この辺りに関西人が逃げ込んだという情報があってな」
「ほう、物騒だな。それでこんな所まで残党狩りか」
「身元を改めさせてもらっていいか」
「ああ。ほらよ」
 提示された免許証を、銃を持った男がじっと注視する。
「ご覧のとおりの神奈川生まれアメ横育ちだ。行っていいかい」
 だが銃の男は応えず、免許証を手に持ってすがつたがめつしながら、
「……今の関西人どもの組織力であれば、こんなものは簡単に偽造できるんだろうな」
「は?」
 バイクに乗った男は一瞬虚を突かれた顔をしたが、すぐに口元だけで笑みを作り、
「ナイスジョークだ、おっさん。しかし生憎だが、ハーレーのグラサンがこれだけ似合う関西人ってのは、ちょっといないぜ」
 銃の男は取り合わず、
「これからどこへ行くんだ?」
「九州の工場へ新型ICチップの試作品を届けに行くところだ。なんなら荷を開けてもいい。お望みなら家系図も見せようか」
「いや」
 銃を持った男は少し考えたあと、
「お前、アルプス一万尺は歌えるか」
「……何だって?」
「アルプス一万尺だ。歌ってみろ」
「俺はハイキングに来たわけじゃ――」
「いいから歌え!」
 男は叫びながら銃を少し持ち上げた。バイクの男は肩をすくめ、
「とんだ余興だ」
 軽く咳払いすると、朗々たる声で、
「アルプス一万尺、小槍のうーえで、安くて良い品ピーカピカ」
「よし捕えろ!」
# by keiji65535 | 2008-02-28 00:12 | 自動書記小説
納得いくものを書きあげることを、最初に諦めようと思ったんだ
 視界一面を侵食、蠢く狂人達の群れ。宴。愉悦。
 或る者は自らの頭蓋を地面に叩きつけて砕き、また別の者は嗤いながら己の五指を食いちぎっている。肉が爆ぜ、骨が散る。
 生ぬるい陽光の降り注ぐ中、路上にて数十人ものニンゲンが半裸ないし全裸で自傷を行なっている。そんな彼らを観察しながら血臭の中に歩を進める俺も、紛れもない狂者の1人である。否、狂気なるものの定義が相対によって決せられるとするなら、むしろこの空間にあっては一人俺のみが異常であるとさえ言えた。
 彼らは豚の報いによりこうなった。豚の反逆に遭いこうなった。豚の怒りに触れ、豚の凌辱を受けた。
 おそらく、本来の意味においては彼らは既に死んでいる。死んだ彼らを尚動かすものは、純然たる怨念である。
 俺は希望に向かって歩いている。そして最後は絶望を抱いて死ぬ。
 目の前を日本蕎麦の屋台が通る。屋台を引く親父は俺を認めると足を止め、額に巻いていたタオルを取って顔面を拭った。
「災難やったな、お互い」
 焼け縮れた声で俺に話しかけ、並びの悪い歯を露わにした。
 初めて会話の通じそうな相手に出会った。とはいえそれは俺と親父の狂気のチャンネルが幾分近いという程のことでしかない。大体この状況で蕎麦屋を営業しようという者と反りが合いそうな気がしないし、何よりこんな汚いおっさんが俺の希望であろう筈がない。
 親父は屋台を下ろすとその側面に回り、煮立った湯に蕎麦を一玉放り込んだ。
「急ぐわけやないやろ。一杯食てたらええわ」
 俺の意見を訊く気はないらしい。親父はプラスチックの鉢を手に取り、手際よく出汁を注いだ。
 実際、急いでも仕方なかったので、俺は勧められるまま丸椅子に腰を下ろした。
「えらい世の中なてもたけどなあ。けど、生きていくだけやったらどうにでもなるわ。ゆっくりいこ、ゆっくり」
 言いつつまな板の上に白ネギを乗せ、右手に包丁を握った。
 瞬間、屋台に衝撃。轟音と共に屋台が揺れる。鉢が倒れ、出汁をしたたかに浴びた親父が「あづっ!」とのけ反った。
 親父の足もとに、近くのビルの上より落下してきたものと思しき、女の上半身が転がっていた。辺りに血が飛び散り、親父の服にも赤い斑点が付着している。
 女は半身を失い、体中の骨を砕きながらも身を起こし、親父につかみかかろうとしている。襲うように、すがるように。
 親父は舌打ちすると手に持った包丁を振るい、女の頸(くび)を斬りつけた。女は既に脈を失っていたと見え、その傷口からはソースのような黒い液体がどろりと滴っただけで、そのまま力なくくず折れていく。親父は続けて女の側頭部をネギでしばいた。
「こうなったら終いやわなあもう。俺らはまだ全然ラッキーやわ。正気保っとるだけ」
 親父は包丁を濡れ布巾で拭うと、ネギをきざみ始めた。
 女の頸から地面に黒い染みがゆっくりと広がっていく。やがてこの肉体は腐敗し、他の生命をつなぐ糧となるだろう。同様に、この肉体に宿っていた怨念も、いずれどこかで新たな怨念を生むだろう。全てが滅するまで、その連鎖が途切れることはない。
「えらい待たせたなあ兄ちゃん」
 俺の前に鉢と箸が突き出された。親父の真黒な指で握られたそれを受け取り、出汁を一口すする。無闇に美味いのがやや不気味だった。
 蕎麦を三口ほど手繰ったところで、味を感じなくなった。舌の痺れはたちまち脳に至り、意識が混濁する。すぐに手が動かなくなり、鉢を手放してしまった。膝にしこたま出汁をかぶったが、まるで熱さを感じない。
 丸椅子ごと地面に倒れこみながら何とか親父の方に目をやると、親父はズボンを下ろし、嘘のように巨大な一物を放り出したところだった。それは余りに激しく膨張しすぎて、ところどころより血を噴いていた。
 猿が威嚇するような声。それがどうやら親父の笑い声であるらしいことは分かった。親父は服を全て脱ぎすてると、何に使うつもりか、右手に包丁を持ったまま俺に駆け寄り、のしかかってきた。
 恥辱と恐怖をくるみ込んだまま、意識が溶けていく。だが最期の最期、全てが闇になる直前のほんの刹那、俺は求めていた希望を見出すことができた。
 めっちゃモチ肌! この人めっちゃモチ肌! あと桃尻!
# by keiji65535 | 2008-02-19 01:54 | 自動書記小説
未踏の作
 面白い作品とは、いかなるものであるか。

 それは、作り手の並々ならぬ苦悩・苦労の果てに生み出されることは言うまでもありませんが、そうしたものはえてして、それを受け取る側にも一定程度の想像力という難題を要求します。殊に、文字の羅列だけで全てを表現する小説という分野では、それは非常に顕著です。
 作り手の創造力と受け手の想像力。作品の面白さを決定づけるのがこの2要素であるとするならば、では、両者の比重を入れ替えることはできないものだろうか。すなわち、大して面白くもない作品であっても、読者のイマジネーション次第で傑作となり得るのではないか。そんなことを、ふと思ったのです。

 これからお送りする小説は、全く面白くありません。それこそ1ミリグラムたりとも面白みのない小説です。
 しかしこれを執筆している最中、私はずっと尻を振っています。皆さんはこの作品を、年収200万弱で早漏の30男が尻を振りながら書いたものであるということを、常に念頭に置きながら読んでください。
 これは、面白さというものが、どこまで受け手の想像力に依存できるかということを計る、1つの実験です。恐れ入りますが、しばしの間、お付き合いくださいませ。

 バカ先輩とバカ後輩は、今日も仲良く連れだって昼飯を食っている。
 この2人は常に一緒にいる。何となれば、先輩は後輩あっての先輩であり、後輩も先輩あっての後輩であるので、後輩のいないバカ先輩はバカ先輩でなくただのバカ3年生であり、先輩のいないバカ後輩はバカ後輩でなくただのバカ1年生であって、バカ先輩とバカ後輩がバカ先輩とバカ後輩であるためには常に2人は一緒におらねばならず、だから一緒にいる。
 昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。2人は空きっ腹を抱えたまま午後の授業に臨むことになる。なぜならバカ先輩は昼飯を食っているつもりでタップダンスを踊っていただけだし、バカ後輩は昼飯を食っているつもりで後頭部にバンテリンを塗っていただけだからだ。だからだからだ。
 お互い自分の教室で授業を受けると離れ離れになってしまうので、授業時間は適当なクラスに2人して潜りこみ、教室の隅で割腹自殺している。
 やがて全ての授業が終わる。放課後になってしまえば先輩も後輩もなく、ただのバカ2人。この町に2人のバカは要らぬとばかり、こうなると2人は殺しあう運命にある。だから殺しあう。でも今日からは事情が違う。後輩がラグビー部の強引な勧誘のすえ、入部したのだ。バカ先輩は学校が終わるとただのバカになり、バカ後輩は学校が終わるとバカラガーメンと化す。こうして2人は平穏を手に入れたのだ。のだ。

 いいかげん腰が限界なのでこの辺にしておきますが、今回の実験で、人間は尻を振りながらだと思考がまとまりづらいということと、この手法が長編小説に向かないことはよく判りました。おやすみなさい。
# by keiji65535 | 2008-01-12 02:09 | 虚妄
我が家にVistaがやってきた
 修理に出していたパソコンは古すぎて部品がないと突っぱねられましたので、やむを得ず新しいのを買いました。ほんとカネが貯まらんよ。
 じゃあ早速おっぱいを讃える詩を詠います。


モチついて廃棄

モチ食って嘔吐

罪 罪 罪 罪 罪 罪 罪 罪 罪

咎 咎 咎 咎 咎 咎 咎 咎 咎

穢れを食らって明日を笑えよ


どぶをさらってまた戻す

汚汁で汚泥を清めんとす

















再生の明日を信じて今日はもう寝ろよ


そのまま二度と
# by keiji65535 | 2007-12-24 21:48